SERVICE 診療内容

Internal medicine 一般内科

当院では、風邪や腹痛などの日常的な疾患はもちろん、高血圧・糖尿病・脂質異常症・痛風・狭心症・心筋梗塞・脳梗塞予防などの生活習慣病の管理・指導も行っております。一人一人違う患者様の様々な症状と真摯に向き合い、「食生活」「運動」「睡眠」などの基本的な生活習慣を見直し、修正するためのお手伝いをしております。気になる症状がございましたら、まずは一度ご相談ください。

高血圧について

血管の中を血液が通るときに血管にかかる圧力のことを血圧といいます。心臓が収縮して血液を押し出したとき、血管にいちばん圧力がかかることを収縮期血圧(最高血圧)と言い、心臓が広がり圧力がいちばん低くなることを拡張期血圧(最低血圧)といいます。 安静にした状態で慢性的に、収縮期血圧が、140mmHg以上または拡張期血圧が90mmHg以上の場合、高血圧とされます。

高血圧は、「サイレントキラー」とも言われ、血管が多く集まっている場所ほど高血圧の影響を受けやすいとされています。たとえば、脳・心臓・腎臓・目の網膜などの臓器が高血圧の影響を受けることによって、「脳梗塞」「脳出血」「心筋梗塞」「腎不全」「眼底出血」など命に直結するような大きな病気を引き起こします。

定期的な血圧測定を習慣にしましょう。また、以下のような自覚症状がある場合、早めの医療機関受診をおすすめ致します。

  • 頭痛・耳鳴り
  • 肩こり
  • しびれ
  • めまい
  • 胸痛・胸がしめつけられる感じ
  • 動悸・息切れ・心肥大
  • 呼吸困難
  • 夜間頻尿(就寝~起床の間に2~3回以上トイレに行く)
  • 蛋白尿
  • 手足のむくみ

糖尿病について

糖尿病とは血糖値が高くなる病気のことで、簡単にいうと、ブドウ糖を上手く取り入れられない状態になる病気です。血糖値を下げるホルモンであるインスリンがすい臓から分泌されない、またはその量が不足している、分泌されているのに十分に作用しないなど様々な原因で、部等々が細胞の中に運ばれなくなり、慢性的に高血糖になることを指します。糖尿病は原因によって「1型糖尿病」「2型糖尿病」「特定の原因によるその他の糖尿病」「妊娠糖尿病」の4つのタイプに分けられます。

また、糖尿病で大きな問題とされているのが合併症です。三大合併症といわれる「糖尿病性神経障害」「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」をはじめとして、「糖尿病網膜症」「緑内障」「白内障」などの目の病気や、「高血圧」になる可能性が高いといわれています。

糖尿病の代表的な自覚症状は以下の通りです。

  • 尿の量が多くなる(多尿)・尿に糖がでる
  • のどが乾いて、水分をたくさん取る(口渇・多飲)
  • 体重が急激に減る
  • 全身がだるく疲れやすい
  • 目がかすむ(視力障害)・立ちくらみ
  • 手足のしびれ

脂質異常症について

脂質異常症とは「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロールが増えたり、「善玉」のHDLコレステロールが減ったりした状態のことをいいます。この状態を放置していると動脈硬化が起こり、そして気づかないうちに動脈硬化が進行して、「脳梗塞」や「心筋梗塞」といった重大な疾患を引き起こしていくのです。

脂質異常症の発症には、過食、運動不足、肥満、喫煙、アルコールの飲みすぎ、ストレスなどが関係しているといわれています。特に、お腹の中に脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」の方は要注意です。

多くの場合、脂質異常症は症状が現れることはありません。自覚症状がないために、健康診断で検査値が良くなくても放置してしまっている方も多くいます。「自覚症状がない」というのが、脂質異常症の怖いところであり、知らないうちに動脈硬化が進んでしまう原因でもあります。定期的に健康診断を受け、意識しましょう。

痛風について

痛風とは、関節内に尿酸塩結晶と呼ばれる物質が現れることによって引き起こされる関節炎です。
普段は尿酸として血液中に溶けてる尿酸塩結晶が、過食・大量飲酒・肥満・ストレスなどにより、急激に血中尿酸濃度が上昇したり、温度の低い環境・血液の酸性化などが原因で尿酸が血液中に溶けにくかったりすると、尿酸塩結晶と呼ばれる物質が現れます。この尿酸塩結晶が、痛風発作を引き起こす原因であり、もともと血中の尿酸値が高い人は痛風になりやすいといえます。

症状としては、足の親指の付け根に突然激痛が起こり、真っ赤に腫れる関節炎が代表的です。関節炎症状は、1週間以内に治ることが多いですが、治療をせずに放置すると、痛風の起こる頻度は数年に1回から年に数回へと次第に増加し、他のいろいろな関節にも発作が見られるようになります。さらに重症化すると、腎機能障害を引き起こすこともあります。

狭心症について

狭心症は心臓の血管が何らかの原因で狭くなり、血流が阻害されることによっておこる一時的な心筋の虚血症状です。狭心症のおもな原因は血管の動脈硬化ですが、動脈硬化以外にも攣縮によって一時的な虚血を起こすこともあります。

狭心症では胸全体が締め付けられるような痛みが生じます。しかし、虚血の程度によって症状の強さも様々です。胸の詰まる感じや締め付けられるような感じ、なんとなくしか感じない違和感など、初めは痛みとして自覚しない場合もあります。その他にも初期症状として、胃のあたりが重たい、のどが詰まる、左肩から腕が痛い、歯が浮いた感じがするなどの症状が見られることもあります。

狭心症の予防には、生活習慣をコントロールすることによって動脈硬化を進行させないことも重要であり、狭心症を疑う症状が起こったら早めに医療機関を受診することが必要です。

心筋梗塞について

心筋梗塞は、冠動脈の血流が長時間にわたって阻害され、血栓という血の塊が詰まることで全身に血液が流れなくなり、栄養を得られなくなった心臓が壊死してしまう病気です。
壊死の部分が大きくなると、心臓の収縮・拡張が出来なくなり、必要な血液循環を保つことができず、最悪の場合死に至ってしまいます。

心筋梗塞の主な原因は動脈硬化と言われていますが、動脈硬化の多くはは高血圧や脂質異常症によって進展します。高血圧・脂質異常症・糖尿病は生活習慣病です。そのため、心筋梗塞の主な原因は生活習慣病であるということになります。
つまり、心筋梗塞を予防するためには、睡眠不足や運動不足、食生活など様々な生活習慣の見直しが欠かせないのです。

脳梗塞について

脳梗塞は脳卒中の1つで、頭の中の血管が詰まることにより生じる疾患です。脳細胞にすでにダメージが起こってしまっている状態で、MRIという画像検査で脳神経細胞が死んでしまった部分(梗塞巣)を確認することができます。

脳梗塞を誘発する危険因子として、「高血圧」「糖尿病」「高脂血症」が挙げられます。つまり、生活習慣病の予防がそのまま脳梗塞の予防に繋がるのです。今すぐ日常生活で改善できるものとしては禁煙、過度な飲酒を避ける、肥満解消などがあります。特に高齢者の方は脳梗塞になるリスクが高くなっているので、自らの生活習慣を見直すことで、より一層脳梗塞の予防につながります。

当院では、脳梗塞や生活習慣病の予防に積極的に取り組んでいます。禁煙外来なども行っておりますので、お気軽にご相談ください。

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